腸もみは1回で変わる?よくある誤解と本当の効果

腸もみを受けたら、その日からお腹スッキリ!

そんなイメージを持って来店される方は、実は少なくありません。確かに施術直後は腸が柔らかくなるのでお腹が軽く感じたり、ぜん動運動しやすい腸になり便通がスムーズになることもあります。

でも、ここにひとつ大きな誤解があります。

腸の不調や体の歪みは、長年の生活習慣や姿勢のクセが積み重なってできたものです。なので一度の腸もみですべて解決!というわけにはいかないのです。

蓄積された不調は一回では大きく変わらない

私たちの体は、長年の習慣やクセで悪い状態に慣れてしまっています。だから、施術を受けても

元の悪い状態に戻ろうとする力(ホメオスタシス)が働きます。

腸が硬くなっていたり排便障害がある場合、その原因をたどると、

長年の生活習慣のクセ

食生活の乱れ

腸内細菌の乱れ

ストレスによる自律神経の乱れ

睡眠不足

など、日常の小さな積み重ねによって不調が作られています。

これを1度の腸もみで完全に整えるのは、例えるなら「何十年も掃除をしていない部屋を、1回でピカピカにする」ようなもの。もちろん変化は出ますが、1度で根本的にリセットするのは難しいのです。また放っておくと硬さや汚れは蓄積されていく為、良い状態になるのに時間がかかります。

つまり腸活や腸もみは早ければ早い程効果は出やすいのです☺

どうすれば腸や体は変わっていくのか?

腸や体がしっかり変化していくためには、日常生活や食事を整えていく事、そして
「戻る前に次のケアをして、良い状態を積み重ねていくこと」が大切です。

つまり、施術を受けて → 戻る前にケアして → さらに良い状態を体に覚えさせる!

この繰り返しで不調の“癖”が外れていき、腸が整っていきます✨

おすすめの施術ペース

はじめての方は、まず 2週に1度 のペースで数回続けることをおすすめしています。
そうすることで「戻る前にまた良い状態に整える」ことができ、変化が定着しやすくなります。

その後は、体の状態をみながら 3週〜4週に1度 のメンテナンスへ。
ちょうど美容室に行く感覚で、定期的にケアを重ねることで、腸も体も安定してきます。

もちろんこれは強制ではありません。お腹の状態やどう変化したいかは人それぞれですのであくまでも理想のペースです♪

刺激性下剤の効果と大きすぎるデメリット

「便秘なら下剤を飲んで出せば大丈夫でしょ?」と刺激性の下剤を飲んでいる方も少なくありません。

「飲めばすぐに出るから助かる!」という即効性が魅力ですが、その一方で注意すべき大きいデメリットがあります。

刺激性下剤とは?

刺激性下剤は、大腸の粘膜や神経を刺激することで腸のぜん動運動を強め、便を押し出す働きを促します。
代表的な成分には以下のようなものがあります。

  • センナ(センノシド)
  • アロエ
  • ビサコジル
  • ピコスルファートナトリウム

これらは腸を直接刺激して「強制的に」便を動かすイメージです。即効性があり、服用してから6〜12時間ほどで排便を促すため、夜に飲んで翌朝スッキリ…という使い方をされることが多いです。

しかし、この「強制的に腸を動かす」仕組みには注意点があります。

1. 慣れて効かなくなる(耐性)

刺激を与え続けると、腸がその刺激に慣れてしまい、だんだん効きが悪くなります。その結果、「量を増やさないと出ない」という悪循環に陥ることがあります。

2. 腸の筋肉が弱る

本来自分で動ける腸が、下剤に頼りすぎることで「自力で動けなくなる」ことがあります。いわゆる“下剤依存”の状態です。

3. 腸内環境が乱れる

強い刺激は腸内細菌のバランスを壊す原因に。
腸内環境が乱れると、便秘や下痢だけでなく、免疫力の低下や自律神経の不調にもつながります。

4.黒皮症(大腸メラノーシス)

刺激性下剤を長期間使い続けることで、大腸の粘膜が黒く変色する「大腸メラノーシス」が起こる可能性も報告されています。
一度こうなると、腸の機能が元に戻りにくくなるリスクも。

刺激性下剤は「最後の手段」として一時的に使うなら便利ですが、常用すると腸を弱らせ、逆に便秘を悪化させてしまうリスクがあります。

刺激性下剤は「いざというときの助っ人」としては心強いですが、常用はおすすめできません
本来は「短期間の使用」や「他の方法で改善できないときの一時的な手段」として使うのが望ましいです。

腸が変わりやすい人の特徴☝

実際に施術をしていると、腸が変わりやすい人にはいくつかの共通点があります。

1.楽しんで腸活をしている人

「あれもダメ、これもしなきゃ」ではなく、食事や生活習慣を前向きに取り入れている人。ストレスをためずに続けられる方は変化が早いです。

2.前向きな考え方で取り組める人

「どうせダメ」と思うのではなく、「今度こそ変われるかも」と小さな変化を喜べる人。メンタルの柔軟さが腸の働きにも影響します

3.生活習慣を見直せる人

睡眠、食事、姿勢や運動などの改善。施術だけでなく、日常でも少しずつ調整できる方は結果が持続します。

同じように腸もみを受けても、変化を実感しやすい人と、時間がかかる人がいます。
共通しているのは「楽しんで腸活ができる人」「前向きな気持ちで取り組める人」です。

逆に「腸もみで全部良くしてほしい」と思って受け身でいると、腸は変化しにくいんです。
体と腸は、あなたのちょっとした協力を待っています😉

当サロンでは腸もみはもちろん、普段の生活や食事、セルフケアのアドバイスをさせて頂いています。

普段の腸活アドバイス+サロンの腸もみ』 の相乗効果で腸の不調の改善へと導いていきます(^^♪